備蓄行動に対する興味
今回の台風をきっかけに「備蓄行動の促進はいかにすべきか」ということに興味を持つようになった.
個人的には 「ローリングストック」 (もともと知ってはいたが)の活用方法を再検討し,促進を図る必要があるように感じられた.
その前に,所属研究室内で上記のような研究を行われている先輩のスライド資料を復習し,今回の検討において必要となるであろう考え方・理論などを少し述べる.
計画的行動理論
Icek Ajzen ,1991
- 行動の最善予測因子は 行動意図 である
- 行動意図は以下に影響される.
- 「行動への態度」
- 「主観的規範」
- 「行動コントロール感」
行動への態度
- 「ベネフィット認知」「コスト認知」が要因
- 行動に対して,実行者がメリットを感じること
主観的規範
- 周りから行動を期待されていると思うこと
行動コントロール感
- 行動を行うことが出来ると認知すること.
基礎調査から分かること
ソースは明かさないです.
「被災経験の有無」という観点
- ベネフィット認知の影響力がある
- 災害リスクの認知に関しても影響あり
思ったこと
- 被災経験がめちゃくちゃ効きそう
- そりゃそうだな.
- 行動への態度(特にベネフィット認知)は暗に認知していながらも,それを行動に起こす過程で支障があると思う
- 要はベネフィット認知を更に上回るめんどくささ
- これは被災認知の有無でベネフィット認知が大きく変わるため,被災経験があると行動を起こしやすい.
- 行動コントロール感に直接は関係ないが,備蓄準備などが大変な作業に感じられ,行動コントロールの制約となっている可能性はある.
- 認知と実際の隔たり.
- これがめんどくささに影響?
- 確かに備蓄はやらなきゃいけないとは思うものの,準備は正直めんどい気がするよね.
- 主観的規範あんまり効かなさそうなんだよなぁ…
「行動コントロール感」を操る
備蓄行動を起こすうえで多分ネック(自分でもそう思う)なのは,
- (そもそも)何を用意するべきなのか わからない
- どれくらい 用意すればいいのか分からない
- 賞味期限などの管理が面倒(上記の某調査によればかなり高い要因)
- 備蓄場所の管理(これはどうしようかぁ…)
3番目はローリングストックの大きな弊害だと思う.
つまり, 準備品リスト+期限管理を【一括で行うことが出来る】プラットフォームがあればいいんじゃないすかねぇ…(てきとう)
スマートトランジット
ここのところ興味がある「スマートトランジット」「モーダルコネクト」
スマートトランジット
交通状況に応じたモード間の効率的な乗り継ぎを可能とするシステム by 国交省
モーダルコネクト
要は交通手段同士の結節なのでは???
交通手段の利活用という観点でも非常に注目したい.
ターミナルを起点に様々なトランジットが可能になることで,効率的な移動が可能となることに結構興味.
国交省プレス https://www.mlit.go.jp/common/001146884.pdf
バスタはまさにスマートトランジットの拠点として機能し得るよな.(都市内鉄道と高速バス・タクシー)ついでに,あそこは甲州街道周辺と駅を一体整備している.
大なり小なり,こういった拠点整備が今後必要なのではと思ったり思わなかったり.